このブラウザでは JavaScript が無効になっています。
事例紹介IT・コンサル業
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社:身近な店舗課題のコンサルティングロープレ
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社:身近な店舗課題のコンサルティングロープレ
💻 IT・コンサル業
公開日:

生成AIを"相棒"に、80分で提案書づくりまで走り切る

POP UP CAMPUS 2024では、みずほリサーチ&テクノロジーズ(MHRT)コンサルティング本部の皆さまとともに、デジタル戦略に関するコンサルティングを"80分で追体験する"ワークショップを実施しました。

学生が担ったのは、ただのアイデア出しではありません。与えられたケース(業績不振の架空店舗)を読み解き、課題を構造化し、「多額のコストをかけずにサービス高度化を実現するデジタル施策」を設計し、最後は提案書(スライド)にまとめてプレゼンまで行う——。

「こんな解決策の具体案があります。私たちにコンサルティングを発注しませんか?」

"提案(=営業)"の一連を、生成AIを壁打ち相手として活用しながら短時間で回すのが、このワークの核です。


このワークで体験したこと

1) コンサルの仕事の"中心"は、提案の設計にある

コンサルティングの価値は、専門用語やスライドの装飾ではなく、「相手が意思決定できる形に、考えを整理して届ける」ことにあります。

本ワークでは、次の流れをコンパクトに体験しました。

  • 現状の把握(何が起きているか)
  • 課題の特定(どこがボトルネックか)
  • 解決策の設計(何を・どの順で・どう実装するか)
  • 裏付け(なぜ効くのか)
  • 効果の見立て(どれくらい変わるのか)
  • 提案書化 → プレゼン

お題:業績不振の「老舗旅館」をデジタルで高度化せよ

コンサルティングの対象は、次のような架空の旅館です。

店舗プロフィール

  • 業種: 日本文化を体感できる家族経営の老舗旅館
  • ターゲット: 日本文化を体験したいアジア・欧米の中高年旅行者
  • 立地: 熱海駅から西に約400m、山を登った場所
  • 価格帯: 高級旅館(2人で1泊5万円程度)
  • 状況: 高品質なサービスを提供する一方で「価格が高い」と感じる層も存在。期待を超える体験が求められる

現場に起きていること(抜粋)

  • スタッフは30名常駐。週末は繁忙で、休み返上の稼働もある
  • 海外観光者対応として英語学習を推奨
  • 各部屋・近隣観光の案内を丁寧に行う
  • 特別リクエストにも柔軟対応
  • 呼び出し電話が鳴ると、空いている従業員が駆けつける
  • 海外旅行者は「超有名都市」より地方・ローカルを訪れる傾向
  • 体験型サービスを好むトレンドがある

この状況を踏まえ、学生チームは「大きな投資をせず、サービスを高度化し、顧客体験と現場負荷の両方を改善する」提案を組み立てました。

成果物:1〜2枚の提案書(スライド)

短時間でも説得力を担保するため、提案書は"型"を明確にしました。

提案書の基本構成

■ タイトル

施策をひと言で表す(何をやる提案なのか)

■ 本文(提案の骨格)

  • ターゲット: 困っている人物像と特徴
  • 現状: いま何が起きているか
  • 課題: 解決すべきこと
  • 解決策: 戦略+戦略を実行するためのデジタルツール
  • 裏付け・エビデンス: なぜ効くのか
  • 効果: インパクト(可能なら数字で)

形式はPowerPoint / Google Slides / Canvaなど自由。2ページになってもOK、そして「グループのオリジナリティ」を歓迎する設計にしました。

進め方の"設計":80分で形にするための3つの基準

ワーク中、繰り返し共有したのが次の観点です。

① 論理性

論理的でないコンサルタントに仕事を頼みたい?

② 創造性

平凡で面白くないコンサルタントに仕事を頼みたい?

③ 実現可能性

「夢」ばかり語るコンサルタントに仕事を頼みたい?

この3つを満たすほど、相手は「お願いしたい(=発注したい)」と思える提案になります。

生成AIは"作業者"ではなく"壁打ち相手"として使う

本ワークでは、生成AIの役割を「自動で答えを作る装置」ではなく、思考を加速させる壁打ち相手として位置づけました。

使い方のコツは「指示を具体的にする」こと

プロンプト(指示文)に、条件を入れるだけで出力は大きく変わります。

  • 「構造的に」
  • 「何文字程度で」
  • 「大学生にもわかるように」
  • 「タイトルをつけて」
  • 「想定Q&Aも考えて」

AIに任せたのは:

  • 情報の整理
  • 叩き台づくり
  • 表現の案出し
  • 想定質問の洗い出し

一方で、人間(学生チーム)が担ったのは:

  • 文脈理解(旅館の"現場"をどう捉えるか)
  • 意思決定(何を優先し、何を捨てるか)
  • 価値の翻訳(相手が買いたくなる言葉にする)

この分担が、短時間でも"仕事としての提案"に近づける鍵になりました。

当日の流れ

1) アイスブレイク:15文字で「コンサルとは?」

まずは、学生が持っているコンサルのイメージを言語化。15文字以内で定義し、グループで共有します。最後に生成AIにも同じ問いを投げ、視点の違いを比較しました。

2) 3つの基準共有(論理性・創造性・実現可能性)

「提案として成立するか」を判断するための土台を揃えます。

3) コンサルワーク:課題整理 → 施策設計 → 提案書作成

架空旅館の状況を読み解き、デジタル施策(メニュー案)と提案ストーリーを組み立てます。生成AIは随時"壁打ち"として使用。

4) プレゼンテーション

各グループが提案を発表。短時間でも「伝わる」提案にするため、言葉選びや構成に工夫が生まれました。

ワークの学び:社会に出てから"ずっと使える思考法"

最後に共有したのは、コンサルに限らない普遍的な仕事術です。

  • 現状を多面的に把握する
  • 課題・問題点を列挙し、具体策を考える
  • 手が打ちやすく、有効そうな対策を特定する
  • 優先順位をつけ、効果が早く出るものから実行する

仕事の種類が変わっても、この筋肉は生き続けます。

MHRTコンサルティング本部の特徴(ワークから見える魅力)

MHRTは、〈みずほ〉グループにおいてリサーチ・コンサル・研究開発・IT領域を牽引する中核会社として、新たな付加価値提供を担っています。

コンサルティング本部は、

  • 戦略コンサルティング機能(みずほのカンパニー制に対応した組織)
  • 専門コンサルティング機能(サステナビリティ/デジタル/社会保障など社会テーマに応じた組織)

の両方を持つ点が特徴。今回のワークでも「社会・産業の変化を踏まえた提案の組み立て方」が、学生の思考を一段引き上げました。

POP UP CAMPUSが大切にすること

POP UP CAMPUSは、会社説明会ではなく、"仕事の解像度が上がる体験"を通じて、学生と企業の接点をつくる場です。

  • 仕事の本質(価値の出し方)に触れる
  • 生成AIなど新しい道具を、現場文脈の中で使い分ける
  • 短時間でも、思考とアウトプットを回し切る

この体験が、学生にとっての「働く」の解像度を上げ、企業にとっても「自社の仕事の魅力」を伝える入口になる。私たちはこれからも、そんな場を設計していきます。

企業の皆さまへ

POP UP CAMPUSでは、貴社の業務テーマをもとに、学生が"仕事を追体験できる"ワークショップを共同設計できます。

  • 初学者でも参加しやすい設計
  • 生成AIの活用を前提にした短時間設計
  • 提案書化・発表までを一気通貫

ご関心があれば、お気軽にご相談ください。